AIRCONDITIONING

電気代が高い、効きが悪い、と思われがちなエアコンですが、実はそれらの原因はエアコンではなく住宅にあります。

住宅の断熱性能を高くし、空気が家の中を循環するように設計すれば、エアコン１台で家全体を暖かくまたは涼しくすることが可能です。

さらに、暖房も冷房も除湿もできる空調機器はエアコン以外にありません。住宅の性能さえ良ければ、エアコンは最もコストパフォーマンスの良い空調機器なのです。

小屋裏冷房・床下暖房

かおり木工房では、松尾設計室松尾和也先生式の「小屋裏・床下エアコン」方式を採用しています。

冷たい空気は上から下へ、暖かい空気は下から上へ移動していく原理を利用して、小屋裏（屋根裏部屋）に冷房用のエアコンを１台、床下に暖房用のエアコンを１台設置します。

ただしこの方式の全館空調は、間取りや送風ファンの設計が適切にされていることと、日射取得・日射遮蔽しゃへいという「パッシブ設計」が適切になされていることが前提となります。

従来の住まいのように各部屋ごとに必要な時間帯だけ冷暖房をする「各室空調」に対し、当社の全館空調は家全体を暖かく涼しく空調します。

寒い廊下を通って凍えるような思いでトイレに入ったり、冬の朝厚着をしてキッチンに立つ必要はありません。1日をとおして家じゅうどの部屋も廊下も暖かい、それが高断熱住宅＋全館空調の暮らしです。

家全体を一つの空間として冷暖房するので、間取りの自由度も広がります。部屋の扉を開けはなし、家族の気配を感じるプランニングが可能です。

03. そしてもちろん環境に優しいエコな住まい

冷暖房を最小限に抑えられるということは、当然環境への負担も減らすことができます。菅元総理は令和3年の気候変動サミットで、2030年までに温室効果ガスを2013年度比46%削減すると宣言し、その手段として2022年に断熱等級の上位等級が創設されました。

一戸建て住宅１棟の消費電力は国や世界全体で見たら微々たるものですが、それでも6,000万戸以上ある戸建て住宅全てが消費電力を削減できるようになれば、環境への負担軽減率は決して小さくないでしょう。

高断熱＋全館空調の住まいは、地球環境や子どもたちのための未来の住まいです。